夜更かしな日。

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先日テレビで映画「魍魎の匣」のプロモーション番組を見てしまい…興味をかき立てられたので原作を買ってきてしまいました。

でもって,仕事を放棄して夕飯後から一気に全部読破しちゃいました。
えへ(^皿^;)

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自分は日本の推理小説なんて,江戸川乱歩ぐらいしか読んでないのですが,例外が「すべてがFになる」とかで有名な森先生のと,先日,この京極先生の作品なのでした。

ただ,森先生のは「すべてがFになる」以降はどうも気に入らなくてその後2つくらいの作品を読んでから読んでないのでした。

(なんだか主要人物が天才ばかり&固い真面目さで,さっぱりついて行けないのと,どうも台詞が鼻につく感じでiuにはどうも…ほんわかしたやわらかい真面目さが好き。)

京極先生のは今回で2本目。例外なんていうレベルではないかも(笑)

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因みに1作目の「姑獲鳥の夏」を読んだのも映画きっかけでしたっけ。

図書館とか本屋さんは好きな方なので昔から存在は知っていたのですが(分厚くてやたら目立ちますし。)なぜか手を付けていなかったのでした。

手を付けていなかった理由はおそらく,「説明が回りくどい」とか「やたらに長い」という話を耳にしたこともあると思うのですが,決め手は“やたらに分厚くてページをめくるのが大変そうだから。”なのだと思います。

だいいち,説明が回りくどいとか,長いとか言うなら「レ・ミゼラブル」やら「モンテクリスト伯」なんて読めませんものね。(特にレ・ミゼは本編そっちのけでナポレオンについて述べたところがいっぱいあって,くじけそうになります(笑))

新書や文庫の大きさであの厚さだと本当に読みづらいんですよね…というわけで今回も文庫版の「分冊版」でチャレンジ。

うん。この作品はもしかしたらiuには結構あっているのかも!という感想を抱きました。

森先生のS&Mシリーズ同様,主人公(?)は理屈っぽいし,天才っぽい登場人物が多いけれど,こっちは多分iuの性にはあってる感じ。

森先生の作品がロジックだけで進んでいくハードサイエンス的なアプローチなのに対して,京極先生の作品がiuの分野でもあるソフトサイエンス的なアプローチというか雰囲気を漂わせているからなのかもしれません。

(※ハードサイエンスが嫌いなわけではないです。事実,論理学者の友人の研究の話は理解はさっぱり出来ませんが面白いので好きですし。そもそもiu自身がハードサイエンスの人間ですし,ソフトとハードの間に明快な境界線があるわけでもないので。森作品が苦手であるというその理由の大半はきっと,題材や表現に対する好みとiuの認知的限界の問題。)

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そんなこんなで,次の作品も買ってみようかなと,久々に文芸作品の購入熱がわき上がってきた今日この頃なのでした。

コメント

nophoto
ヒツジ
2008年1月1日13:06

ずいぶんずれた時期にコメントします。あけましておめでとうございます。
京極堂シリーズは語り口がなんと言っても魅力的ですね。
ていうかミステリ部分はどうでもいいとまで思ってしまう自分がいます。笑。

百物語シリーズが更に好きなヒツジでした。

iu
iu
2008年1月1日14:22

>ヒツジさん
あけましておめでとうございます。
今年もよしなにお願いいたしますm(_ _)m

確かにミステリ部分は犯人くらいなら大体わかりますしね(笑)

ヒツジさんに随分と昔にご紹介いただいた「どすこい」も読みたいのですが,とりあえず, 京極堂シリーズを片付けてからと思いつつ先延ばしです(^-^;)

でも言われてみると,百物語とか耳袋とか色んなシリーズがあったのですね!!先が長くて楽しみです(笑)