つきあい方の科学。

2007年7月10日
共感の日。

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自分の研究に関連する分野ではあるけれど,「数学が嫌い」という子供じみた理由で手を付けていなかった「ゲーム理論」という分野の入門書(?)を読んでみました。

その中の一節に「相手をやっつけるつもりでもなければ,自分と相手の利益を比較することに意味はない。そんなことをしても羨望から相手をおとしめようとしてしまったりして余計ないざこざが起き,損をするだけである。自分の利益を増やしたいなら,相手がどうかではなく,自分が相手といかに上手くやっていくかを考えるのが重要だ。」というような趣旨のことが書いてあって久々に感動。

「(取引回数が不明な状況下での)囚人のジレンマ」と言う問題に限っての話なので,あらゆる問題に一般化できるわけではないけれど,数理的なところからもこういうことが導けるのかとびっくりしましたよ。

なるほどね〜。

その他,自分から裏切らない代わりに,相手に裏切られたら即仕返しをする(その代わり,相手が協調したらすぐに許して協調する)戦略が,多くの場面で上手くいく戦略という説明が色々とあったのも,「目には目を」な感じの自分ルールを持つiuには嬉しい感じ。

と,そんなこんなで,気分屋さんなiuは今後の研究の方向としてエージェントベースのシミュレーションも面白いかもしれないねと(iuの力量で出来るのかどうかを無視して)わくわくしたのでした。

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おしまい。

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