落窪物語。

2007年4月18日
読書の日。

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iuの長年の夢の1つに、古文と現代文の対訳になっているタイプの「落窪物語」をいつか手に入れるというものがあったのですが…ふふっ♪ついにその夢を実現しましたよ!!

右の写真にでてる落窪物語を購入しました。
わ〜い、やった〜♪

「iuオススメ!日本の古典、長編部門第1位」に輝く落窪物語、いつかは手に入れたいと思っていたのですが、どうもいざ買うとなるとなかなか迷ってしまって、な手に入らなかったのです。

# 現代語で気軽に読めるダイジェスト版の落窪物語はこちらをどうぞ。
# http://suzu.cside.com/ayasuzudo/

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落窪物語は約千年前に創作され、清少納言も読者だったといわれる、たしか現在確認されている世界最古の「シンデレラストーリー」。随分読んでいないのでうろ覚えですが主なキャラクターはこんな感じ。

■落窪の君(おちくぼのきみ)
この物語の主人公。非常に高貴な出の母親を持つ、美人の姫君。非常に気が優しく、おっとりした性格(ちょっと周りに流されやすい性格?)。頭も良く和歌や楽器の演奏などにも秀でる。姫君なのにいつも継母に針仕事を押しつけられているので針仕事もとっても上手。

■後見(うしろみ) 後に 阿漕(あこぎ)
落窪の君専属のメイド(女房)さん。すっごくオトコマエな女性です(笑)美人で字も綺麗。機転が利く。落窪の君付きなので屋敷では冷遇され、無理矢理“お屋敷付き”のメイドとして働かされる。裕福な家に嫁いだ叔母がおり、望めばいつでもこの屋敷を出て楽な生活ができるのだが、落窪の君のために屋敷に留まり、あらゆる面倒を見る。少将との恋愛の駆け引きなんかもほとんど阿漕プロデュース。少将の乳兄弟、帯刀と結婚。(帯刀を尻に敷いてます…)iuお気に入り。

■少将(しょうしょう)
この物語のもう一人の主人公。後に落窪の君と結婚。物語が進につれてどんどん出世する。そのうえ頭が良くて、優しくてイケメン。ちっ( ̄皿 ̄メ)。前半部分で落窪の君に対する冷たい仕打ちを目の当たりにしたため、後半部分では自らの地位を活かして、落窪の君の継母達に結構手ひどい復讐を決行する(落窪の君には勿論内緒)。源氏物語の主人公とは全く違う誠実なヒト。落窪の君以外に妻を持たない。当時の価値観からすればもの凄く奇特な人物。

■帯刀(たてわき)
少将の乳兄弟だったはず。阿漕と結婚。ちょっと気が弱い?(というか、阿漕が強いので弱く見える可哀想なヒト(笑))

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継母達によるいじめは結構陰湿で、落窪の君の母親の形見を取り上げるようなものから、とうてい終わりそうにない針仕事を押しつける、セクハラ親父をけしかけるなどなど、「小公女セーラ」並の不幸の連続です。(少将の復讐もかなり酷いモノですが(笑)あ、その意味では小公女セーラに「新・小公女セーラ 復讐編」がくっついたようなモノなのかな?)

千年前の作品とはいえ、今でも楽しめる秀作と思います。iuは源氏物語は全然楽しめなくて早々にリタイアしたのですが、この作品はあっという間に最後まで読み切りましたよ。

古典への入門編として、色んな方に是非一読していただきたい作品です。

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さてと〜、久々に古文だ〜!楽しみです(^皿^)♪
おしまい。

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