切削日和。

2007年4月16日
作業の日。

---
この土日、実験室の掃除を頑張ったかいがあって、何度目かの訪問になる外部のお客さんが「うわっ、見違えるように綺麗になったなぁ〜」と、驚いておられました。

ふふふ。iuを一匹捕まえてきて、汚れた部屋の中に置いておくとこういうことになるのですよ!思い知るがいい!!(?)

---
iuのメインマシンはDellのSC420というサーバー機。昔、2万円台で買える高性能なサーバとしてやたらに売れたことがあったそうなのですが、iuが買ったのは値崩れする前&CPUやらメモリやら最高スペックで発注したので確か90万円くらいしたのでした。

このパソコン、サーバ機だけあってグラフィックスの性能などは少し貧弱で、大きな画面(高解像度)のモニタなんかには対応していなかったりします。

そこで、グラフィックカードっていう追加の部品をくっつけるのですが…この追加の部品の規格がPCIexpress x8という滅多にない規格で、対応したカードが手に入りません。

が、このサーバー機さらに変わっていて、x8にしか対応してないクセに、スロット(カードを挿すところ)はx16という良く出回っている規格のスロットに非常に近い形状を持っているのでした。
http://members.jcom.home.ne.jp/hxtoyoda/dell_poweredge_sc420__pci.htm

従って、スロット(マザーボードというパソコンの基幹部分にくっついてます。)を加工するか、グラフィックカードを削るかするとx16のグラフィックカードを使うことができるようになるわけです。

勿論、違法改造(日本国の法律で禁じられているというわけでは無くって、メーカー無保証。事故が起きても完全に自己責任という意味です。)なうえに、x16規格のどのようなカードも使えるというわけではないのですが…

実験室で発掘した、RADEON-X1600というカードはどうやらx8で無理矢理動かせることが判明したのでチャレンジ!

---
先ほども述べたようにマザーボード上のスロットを切削する方法と、カードを切削する方法があるわけですが、カードを切削するとなると、x8で使わない端子部分は全て削ることに。

これだと、iuが卒業した後、パソコンから部品取りしたヒトが誤って事故を起こさないとも限りません。(まぁPCを分解して部品を流用できる知識のある人はほとんどいないのですが…だから逆に、ちょこっとだけ知識のある方が部品を取り出したときなどに困るかなと。)

一方、マザーボードの加工も失敗するとマシン自体が動かなくなる可能性もあり、非常に危険ではあります。ただ、乱暴なことをしなければ壊れるのはカードを指す口が壊れるだけの可能性が高く、今までそこに差し込むタイプのグラフィックカードは使っていなかったわけなので、壊れてもマシンの稼働に差し支えはない。

と、言うような仕儀にてマザーボードを切削加工することに。工作室でハンドリューターをつかう簡易ボール盤を見つけてきて作業してきみましたよ。

---
前の組織では電子工作だけでなくて、旋盤やら溶接、ボール盤の授業はあったものの、長年やってないのでちょっとドキドキ。心配しましたが意外と上手くいって、無事に加工できましたよ。

グラフィックカードも正常に動作しました!!

これでようやく23インチのApple cinemaHD displayが真価を発揮できるわけですよ!(今までは適切な解像度で表示できないので、無理矢理にボケボケのフォントで使ってました。)

うふふふふふふふ♪

---
そんなこんなで、久々の電子工作にわくわくしてみた今日この頃。

コメント