NG大賞。

2007年1月31日コメント (2)
今更ようやくM2さんたちの論文があがってきた
(初めの一章だけですが(汗))ので、
少し忙しくなってきました。

そんなわけで今日は後輩さんの論文に見つけた
面白い表現集でお茶を濁します。

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■「・・・である.だから・・・」「・・・なので,・・・」

口語表現は論文を初めて各ヒトにはよく見られるミス.
普通はおそらく,「・・・である.従って・・・」とか.

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■「そこで私たちは」

”私たち”と言う表現と修論なのに複数形という合わせ技.
(修論は単名が基本なので複数形はないのです.また口語表現も避けます.したがってどうしても書くなら「筆者は」.普通は多分,「本研究では」「本論文では」「本報では」など.)

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■「・・・である.なぜならば・・・」

個人的に好きでない書き方ですが,初めて論文を書く後輩さんには”論文の文章は硬い−>硬い文章は難解な文章−>出来るだけ難解に書こう”というような理論付けがなされているようで,それなりに目にする表現.

(普通は多分「Bである.なぜならAだからである.(結果−>原因)」とは書かずに「Aである.従ってBである.(原因−>結果)」と書きます.その方が流れがすっきり)

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■「・・・ではないだろうか?つまり・・・」

まさかのクエスチョンマーク(笑)
そう言えば昔この研究室の先輩さんで本文中に顔文字を使ってた方もいましたっけ・・・
(見つけたときはみんなで大笑いしました(^-^;) 学内限定公開どころかタイトルも公開されないブラック修論の1つですけど)

「つまり」とかで要約しないといけないような文章も個人的に・・・

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■「Aは注目されている研究分野である.・・・AにおいてBは大変注目されており・・・Bは注目されている研究分野だが・・・この注目されている・・・」

大事な分野だと強調したい気持ちはよくわかりました(笑)
その上で,紹介されている関連研究は1本だけという落差も高評価.

「非常に多い」とかこういう定性的な(&論拠のない)表現も結構見ますよね.

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■(自分の研究の新規性について述べる部分で)「システムAは本研究と類似するシステムであるが,Aは現在入手できない.次にシステムBは・・・」

?(´□`lll)!!!!!!?
それが良いなら「色が違います」「新規性がないという新規性があります」
とか言いたい放題だ〜(笑)

# 因みに広く使ってもらっていくらというような類のモノではない上,後輩さんのシステムも一般には公開されてないですし,公開予定もないのです.そもそも論文に出てるシステムの多くは一般公開されてないコトが多いです.

ぶっちぎりの最優秀賞♪

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■番外編:
「・・・と考えられる」と言う表現が多い割にその根拠はどこにも書いてない.「研究の目的」の項に書いてある事柄が「研究の方法」.(3人見て3人そうなってました.)

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真剣に書いている後輩さんには申し訳ないのですが、
思わず吹き出してしまうおもしろ表現が満載でした(笑)

だからM1さんのときから、関連研究の要約でも何でも持ってきてくれたら
文章の添削をするって言ってたのに・・・(^-^;)
そして、修論を書く前にあらすじを書いて持っておいでって言ったのに〜

(コメントをもらうのが嫌なようで、皆さん自分からは来ないのです。
そしてiuの研究室にはゼミや勉強会など、メンバーがフォーマルに
顔を合わせる機会はないのです(^-^;) 一度ゼミを経験したい・・・
(iuは前の組織のときもゼミなどない研究室だったので。))

がんばれM2さん!!

コメント

エルフィン
エルフィン
2007年2月2日22:10

論文の文章って大変ですよね。
自分の3年前を思い出しながら読ませて貰いました。
私の修論も人には見せられないですね。
学校の図書館に置いてあるはずですが…。

iu
iu
2007年2月3日15:03

>エルフィンさん
本当に、慣れるまではなかなか難しいですよね〜!

ついつい「できる」を「出来る」って変換してたり、
細かいところは今でもついつい間違えてしまいます(^-^;)

論文提出まであと一週間!
後輩さん達には頑張っていただきたいところです(^-^)