恋愛論

2005年6月11日
ISBN:4102008055 文庫 大岡 昇平 新潮社 1986/01 ¥740

↑原著はスタンダールで、大岡さんは翻訳しただけな訳ですが・・・。
この表記はいいのかしらん?と、ちょっと思った今日この頃。

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以前書いた日記の
愛は空想に結びつく事が重要で、憎しみと両立する事が出来るけれども、好意に関しては現実に結びついて、スキか嫌いかどちらかしかないんだそうです。
という部分に、コメントを頂きました〜( ̄∇ ̄)

ただ、前半「愛は空想に結びつく事が重要」には疑問とも(笑)
「愛って現実感では?」という指摘も頂きました。

実はこの表現、iuも少し引っかかっていたのですけれど、
なんで納得しているのか?などについて書いてみましょうと思います。

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問題はやっぱり「愛」の定義の仕方ですよね。
オリジナルの社会心理学者さんは、まさに「空想に結びついて、憎しみと
共存できるような感情」が愛だよねと、考えておられるのだと思いますが・・・。

実はiuはココでの”愛”については、彼の主張をすこし深読みをして
「恋愛」と言う意味の狭い「愛」に置き換えて考えて納得を(笑)

まず「恋愛感情」とか「好意」を含むメタな概念が「愛」かなと。
そして、この「愛」のサブセットは互いに重なり合えると考えたんです。

で、やっぱり恋の始まりには、色々な空想&夢見がちな気持ちが重要かなとd(^-^)
だからお付き合い初めには”恋愛”感情の比重が重い。
そして、お付き合いをしていくと、空想はどんどん現実的になっていくので
好意の比重が重くなってくる。のかな〜と思いました。

まぁこのバランスや、どのように推移させていくのが適切か?っていうのは
カップル毎にかなり異なるとは思うのですが(笑)

長くなっちゃったし・・・と思って文章を割愛したのだけれど、
メインの論旨を割愛したのがiuの敗因ですね。えへへ(; ̄∇ ̄)

なので、「愛って現実感では?」の愛も納得というか、実際、
パートナーとしてやって行くに足る愛はやっぱりそうじゃないと
ダメですよねと思っています。

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ネットから始まる恋愛は、アリだと思います。
なにを媒介に出会ったか、なんてきっかけにすぎませんし、
きっかけは点であって、これから二人で築き上げていく線のほうが重要ですしね。
でも、なんでネットに限ってはうまく行かないことが多いんでしょうかね?
空想が書き立てられすぎるから?
現実が入り込まなくても(入り込まないから)うまく行ってしまうから?
非日常的な環境から発した恋は長続きしないという心理学の結果を思い出してしまいます。

というコメントも頂いてました。

iuもネット(Blogとかチャットとかゲームとか)で”始まる”恋愛は
大いに有りだと思います。確かにただのきっかけですものね!

ネットが上手く行かないのは・・・”現実が入り込まなくても
(入り込まないから)うまく行ってしまうから”と言うのも納得(笑)

また,"Stimulus(外見)→Value(中身)→Role(役割)"というモデルが正しいとすると
この流れがイレギュラーになってる事も原因なのかもしれませんね。
(ネットきっかけだと、V→R→S とか V→S→Rになりそうなので。)

ネットで知り合った後、お付き合いの主体がFace-to-Faceに移行しないと
やっぱりだめなんじゃないかなぁと思います。

文字と対面ではコミュニケーションモードがそもそも全く違いますし、
対面でも、実際の対面、ビデオチャットでの対面、大型のビデオ会議システムでの
対面では全く違いがあるのですよ!(←この辺りがiuの研究分野の一部です(笑))

ネットの中だけ、もしくはソコが主体のお友達、恋人、家族なら、
主たるコミュニケーションの場もネットでいいんでしょうけれどね(^-^)

実空間でお付き合いしたいならやっぱり実空間上でのコミュニケーションが
重要になってきますよね。

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と、いろいろ理由を付けてみても恋は盲目な訳で(笑)
一度始まると、論理的な思考・行動には出ないんですけどね(; ̄∇ ̄)

静かで情熱的な愛にあこがれてみる乙女チックな今日この頃。
いい恋愛,したいですね(笑)

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